更年期 妊娠中
■ 更年期と高血圧
更年期に高血圧が生じる原因
1;女性ホルモン(エストロゲン)の減少により血圧の調整をしている自律神経が不安定になり高血圧を招くケースがあります。
2;家族の問題(子供の問題費・親の問題・夫婦の問題)等その年代特有の体験によるストレスが重なり自律神経に影響を与えて高血圧になる場合があります。
3;更年期の年代40代~50代は肥満になりがちです(運動不足・食べすぎ)肥満や中性脂肪の蓄積はは高血圧を促進します。
更年期での高血圧の改善策は心身の安定・リラックス・ストレスをためないようにする事が大切です。
更年期障害と高血圧は切っても切れない関係にあると言われています。45歳くらいから始まる更年期。この時期を境に急に高血圧になってしまうケースが非常に多いのです。
更年期の高血圧には複数の原因が指摘されています。その中でもとくに大きいのがやはり自律神経の乱れです。とくに女性の場合は卵巣機能の低下によるエストロゲンの減少によってホルモンバランスが乱れやすくなります。その結果自律神経のバランスもうまく機能しなくなるのです。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っています。しかし更年期のホルモンバランスの乱れは副交感神経の働きを弱めてしまい、交感神経が優位な状態へと導いてしまいます。その結果つねに緊張状態が続くような状態になってしまい、血圧が高い状態になってしまうのです。動悸やのぼせも同様の原因によって起こります。
そのほか、コレステロール値の上昇も更年期の高血圧の大きな原因です。これはエストロゲンの減少も関わってきますし、脂肪がつきやすく、コレステロール値が高くなりやすいという年齢的な要因もあります。
このようにメカニズムによって更年期の高血圧がもたらされるため、症状には個人差があります。エストロゲンが減少するペースや、日常生活の過ごし方などさまざまな要因によって症状に差が出てきます。更年期に入って血圧の上昇に悩まされるようになった人は自律神経のコントロールを心がけることが重要になってくるでしょう。
■妊娠中の高血圧
妊娠高血圧症候群の原因
原因については、はっきりとわかっていません。妊娠にうまく対応できない人がなることが多いと考えられ、妊娠によって起こる中毒症状と言われています。妊娠初期の胎盤が作られる時期に、母体が順応できずそれが後期になってから症状となって現れると考えられています。
妊娠高血圧症候群の症状
むくみ(浮腫)
*現在は定義から外されています。
むくみは生理的(一時的)なものと病気が原因なものにわけられます。妊娠中毒症の場合1晩休んでも、むくみが取れないのが特徴です。むくみの原因はからだの組織に水分がたまってしまうからです。妊娠後期には血液循環が増え(水血症)、むくみが起きやすくなります。朝起きたときにむくみが取れないようなら注意が必要です。
高血圧
妊娠中は赤ちゃんに栄養を送っているため血圧が少し高めになります。妊娠中の高血圧とは最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上のことをいいます。(日本産婦人科学会)
尿タンパク
尿に健康ならほとんどでないタンパクが現れることを尿タンパクといいます。妊娠中毒症のときには腎臓(尿をつくる臓器)の機能が低下してタンパクが漏れやすくなります。
検査は試験紙に尿をつけタンパクがどのくらい漏れているかを調べます。15mg/dl以下(-)、15~30mg/dl(±)で陰性、30mg/dl以上(+)出ていると陽性となります。
妊娠高血圧症候群になりやすい人
糖尿病、高血圧、腎臓病の人
もともとこれらの病気に持っている人、あるいはかかったことのある人。また家族がこれらの病気を持っている場合も妊娠中毒症になりやすい傾向があります。