ナチュラルキラー細胞とは?
投稿日:2014年10月07日(火)健康志向を背景として病気にならない免疫力の高い体を作ることに注目されているが、インフルエンザに感染しないためにも免疫力アップは大切だ。
免疫とは、体内のリンパ球が異物(自分ではないもの)を排除する反応のことだ。
本来、免疫の目的は病気を防いだり治したりすることではなく、異物を排除することであり、病気が治ることはその働きの結果にすぎない。
免疫には獲得免疫と自然免疫とがあり、前者はワクチンによって獲得することができるのに対し、後者は適度な運動や十分な睡眠、休息、食習慣といった生活習慣の改善によって強化されることがわかっている。
その鍵をにぎるのがNK(natural killer)細胞と呼ばれるものだ。
ナチュラルキラー細胞とは?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
NK細胞は、病原菌に限らず体内で異物と判断したものを殺す。
NK細胞が体内で出会ったがんやウイルス細胞を4時間以内に殺す能力をNK活性と呼び、これを利用した、がん免疫治療の研究に注目が集まっている。
一般的に、健康な人は誰でもNK細胞を持つが、NK活性の能力には20%から60%と個人差がある。
NK活性の低い人は、風邪にかかりやすく治りにくい。また、感染症での死亡率も高い。
つまり、インフルエンザなどの感染症やがんを防ぐには、NK活性を上げることが必要なのである
。NK活性は心地よい時には上がり、疲労時や精神的ストレスで下がるという具合に、いろいろな要素に影響を受ける。
NK細胞の働きを活発に保つのはなかなか難しいことだ。